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about euroballerina(はらだつとむ)
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1971年生まれ、ユーロトラッシュ歴 - 約10年くらい?、
ホラー歴はけっこう長くて25年くらいかも、
中学生の頃にアルジェントとゴブリンにはまって以来プログレばかり聴いてホラー映画ばかり観るゲーム脳に…、
──
お便りはこちらまで、
ballerina2106@yahoo.co.jp
ありがちですが「@」を半角に変えてください、
Catching Elephant is a theme by Andy Taylor
幕開けと同時に馬の種付けシーン、蹄のパカパカという音と興奮した馬の鳴き声と鼻息にエコーがかかり、あまりにも意味ありげに、もろに性交場面が画面に映し出される、、、
強烈なオープニングだ、、、
インモラル映画と言ったらヴァレリアン・ボロヴツィク監督というぐらいで、なにかカトリック教会にうらみでもあるのか?!、とまでモラルに反した映画ばかり撮っている監督ですが、そのボロヴツィク監督作品のなかでももっとも衝撃的な題材を扱っているのがこの邪淫の館 獣人であります、、、
作品中一番大きなテーマはずばり獣姦!、クマのような獣との姦通により生まれた男を中心に物語が展開されていくのです、、、
中盤にはこのクマ(諸説あるのと思いますがクマなのか?それとも獣人なのか?)に貴婦人がレイプされるシーンがあり、いきり勃つ獣の男性器が射精する描写がもろに画面いっぱいに映し出されるために、このシーンばかりの印象が残ってしまいます、、、
さらにこの獣があまりにもな着ぐるみで、バックに流れるのはチェンバロによる、おおよそレイプシーンとは程遠い音楽であり、ユーモラスという言葉を超えてバカ映画扱いまでされてしまったり…、、、
ただこれに関しては、獣にリアリティがあり過ぎたり、悲壮な音楽が流れてしまったりでは、とても見てられないわけで、これくらいで丁度良いはずだと思います、、、
で、実際の物語は破綻寸前の伯爵家の話だ、、、
埃の被った朽ち果てる寸前の名家の復興のために主がもがく姿、しかしこの館には忌まわしき過去が常に付きまとい、その行く末は・・・、というデカダンスに溢れた物語なのである、、、
この忌まわしき過去が関係しているのか登場人物たちもインモラルな方たちばかりで、黒人の召使との秘密の情事に耽る娘に、少年愛の牧師、妄想のいき過ぎた自慰娘、妻を毒殺した車椅子の老人、と、、、
そしてボロヴツィク監督作品に共通して言えることですが、映像がとても美しく、装飾品はもちろん、ひんやりとした足音の響く館の内部や、また光の射し込む森など、とくに子羊が森へ迷い込んでいくまでの陽光のまぶしさには息を呑むほど幻想的です、、、
たびたび登場する意味ありげなカタツムリなど、いちいち細かいディテールにもこだわって撮影されていることがよく分かります、、、
荒んだ心をハッとさせるような鮮やかなオーケストラヒット、そして物悲しいピアノの旋律、、、
楽しそうに自転車を漕ぐ少女たち、、、
それがこの映画のオープニング、、、
全体として血しぶきに溢れているわけでもなく、むしろローテンションで退屈とさえ感じてしまうひとも少なくないであろう、ジャッロとは言っても犯人探しも誰の期待も裏切らないそのままの展開で期待はずれ、にもかかわらずこの映画は超傑作だと言いたい、、、
この映画の目的は犯人探しではなく、言ってしまえば犯人の動機探しなのである、、、
もっと言おう、その動機さえも犯人よりも先に判明してしまう、もはやこれはジャッロというのはスタイルだけのことで推理映画でもなんでもないのだ、、、
はっきり言おう、ただの雰囲気モノなのである、登場人物たちが犯人探しをしてはいるが、暴かれていくのは少女たちの性である、森の奥へと進んで行くように少女たちの暗い秘密、そして罪が白日の下に晒されていく、、、
それがスタイリッシュな映像と美少女たち、エンニオ・モリコーネによる物悲しく、そして不安感を煽る音楽によって紡がれていく、そんな雰囲気を楽しむべき映画なのだ、、、
──あの年頃は何でも秘密にしたがる、いやらしくて不健全なことが大好きだ、悪いが本当だろ?──
映画の中には少女たちのシャワーを覗く男がたびたび出てくる、覗き穴から見える眼は、まるで意味有りげだが、この男は事件とはなんら関係がない、ストーリー上はまったく必要のないキャラクターである、しかし気付いて欲しい、この男の眼こそが映画を観るわれわれの眼なのだ、少女たちの暗い秘密が大好きで、いやらしく不健全な隠された部分をやたら知りたがるのはわれわれ大人たちなのである、、、
言うなればガーリィ猟奇覗き見ジャッロだ、、、